少女語り手

そしてアドレーヌは眠る。
『第五幕 眠る女神は』〜そして未来に〜

02/06(水)23:46
語り手
タイトル:第五幕〜眠る女神は436〜
気分:次回更新は19日(火)予定です


 推測というような言い回しのタルクスの話しに疑問符を浮かべるアサ。
 頷き返すアドレーヌは僅かに吐息を洩らした後、何処か重そうなその口を開く。

「…先ず言っておかなきゃいけなかったのかもしれなかったわね…」

 言い渋ると言ったような口振りのアドレーヌにアサは小首を傾げる。
 しかしそれは決してもったいぶっているわけではなく、順序立てた言葉選びに困っているものだと、アサは後に気付くこととなる。

「私たちは身を隠す必要があって…それで今、この集落にいるわけなんだけど」

 ちゃんとこの建物の外へと出たことがないアサは、ここが何処の集落、王国のどの位置かもわかってはいなかった。
 おそらく東方都市より離れたところにある辺境の村なのだろうと思っていたのだが、それは間違いであった。

「此処は王国の外…私たちはアドレーヌ国国外に今いるのよ」

 アサの予想を超える。全く思ってもいなかった場所に彼は大きく目を見開き、開いた口が塞がらなかった。







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