るい栞愛

しあわせになれ

12/27(水)23:17
るい
タイトル:5-17 プラムショコラ(2)
気分:終わりです

「あー…」
「あー、って。自分で買ってきたのに」
「うん、こういう味ね、と思って」
「なにその感想」
栞愛はむぐむぐとポップコーンを飲み込み、るいを見上げる。
「ランチ食べながら、次の作戦会議しよっか」
「発想の切り替え、すごいね」
「そう?そうかな?自然な流れだと思ったんだけど」
時間も時間だし、と続ける彼女にうながされて時計をみると、確かにランチタイムを大きくすぎて、昼食にも夕食にも微妙な時間帯だ。
「…そのポップコーン、どうすんの?」
ストラップのついたキャラクターをちらりと見たあとで、栞愛が微笑む。
「パパにおみやげ、ってことにしよう。あ、沙和さんにはちゃんとあとで別のを買うからね」
「……それ、渡すの俺でしょ」
「同居中だから仕方ないよね」
「いやいや、既にしてないし」
「え!?」
ものすごく驚いたように栞愛が立ち止まったから、るいも足を止めて振り返る。
「え、って。何その反応。引っ越すって言ったよね?」
「え、うん、それは聞いてたけど、もう引っ越したの?」
「もうって…来週には大学始まるんだし、終わってなかったら逆に慌ただしいじゃん」
お互いがお互いの真意をさぐりあうみたいに、視線は重なったままだ。

「そう、なんだ」
長い沈黙のあとで、栞愛がぽつりとつぶやいた。
「じゃあ、うちに帰っても、るいはもういないんだね」
「…まあ、そうなるね」
気のない風に頷いてはみせても、帰ってくるつもりなんてあったの?とは、聞けない。
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