語りべ管理者

竜の伝説〜飛翔〜
〜そして伝説へ〜

11/20(火)11:16
語りべ
タイトル:竜の女王が託したもの1
気分:次回更新は27日(火)予定です





「すみません…想像以上に私の命はもう、幾ばくもないようです」

 竜の女王はその頭を上げることなく、そう語り掛ける。
 最早動ける気力もないのかもしれない。
 そんな事を考えたアルスは無意識に自身の足を竜の女王の間近へと進める。
 続くようにスイリたちもまた、竜の女王へ近付いていく。

「そなたらに魔王と戦う勇気はありますか?」

 竜の女王は傍へときたアルスたちにそんな問いかけをする。
 するとアルスは迷わずに、力強く頷いて見せた。

「もちろんです。そのために僕たちは此処まで来たんです」

 他の者たちもアルスに続くように頷いていく。
 竜の女王は決意を強める彼らの顔を順に見渡す。
 真っ直ぐで曇りのない眼差し。
 それを見た竜の女王は、ゆっくりと自身の頭を上げた。

「ならば…そなたらにひかりのたまを授けましょう」

 持ち上げられた竜の女王の眼前――その空中から突如、光が現れる。

「な、なんですか!?」

 突然の発光に驚くリルム。
 それは他の者たちも同様であったが、何故かその光からは攻撃性を感じず、不思議と心地良いものだった。
 ラーミア復活に使われたオーブとはまた違った温かみがその光にはあった。



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