a.k堀内 葉那黒沢 修司

愛があるのか、ないのか、
Episode One.

05/13(日)20:58
a.k
タイトル:1-049.
気分:end.


「マジでどうしよう……。なんであの時修司にキスした?雰囲気にのまれたから?それとも3年ぶりだったから?―――しかも修司の前で、女が発動するなんて……。恥ずかしすぎる」

と、顔を伏せたまま手に持っている鉛筆で、スケッチブックの上をぐりぐりと意味もなく円を描く。
ゆっちんに相談したいけど、迂闊に他人へ話せる内容じゃない。

「子ども悩み相談室に電話したい……」

と、漏らした時だった。
1階から大きな声で、「葉那ぁ――!修司くん来たわよ」とお母さんの言葉に驚き、勢いよく頭を上げた。
お母さんと修司の話声が下からかすかに聞こえ、それからゆっくりと修司が上がってくる足音が聞こえてくる。
足音が近づいてくるたびに、胸の中が騒がしくなり、妙な緊張感が私を襲っていた。
コンコンッと軽快に部屋のドアをノックされ、「入っていい?」と言う。

「あ……。うん……。どうぞ」

緊張しながら言ったら、ゆっくりとドアが開く。
ドアが開いた先には、いつものジャンパーを着た修司が立っていた。

「よぉ」

と、いつもと変わらない笑みで修司は言う。
私はそれを返すように、「よぉ」と答える。
あの時のことを言われるのかと思いきや、修司は私の顔を見ながら、「神社行かない?」と言った。

「え……?神社?」
「昔、よく行ってただろ」
「うん……」
「久しぶりに行かないか?」
「……わかった」
「じゃあ、下で待ってるから。用意出来たら降りて来いよ」
「うん……」

私の返事を聞いた修司は、部屋を出ると階段を降りて行った。


5.過去の日記 6.前日
PCサイトはこちら

次は 堀内 葉那