語りべ管理者

竜の伝説〜飛翔〜
〜そして伝説へ〜

03/19(火)23:25
語りべ
タイトル:センスとの激闘3
気分:次回更新は26日(火)予定です


 無心による戦い。それは無言で、無音の世界での戦いだった。同時に駆け出したアルス、レオ、スイリの三人は一斉に武器を構え突撃する。
 剣を抜き構え、拳を突き出し、呪文を唱える。烈火の如き勢いで三人は無心にセンスへと剣を振り、拳で突き、呪文を唱えた。

「はあッ!」
「たあッ!」
「バギマ!」

 三人の以心伝心は確かなもので、策や掛け声もなく見事な連携を取っていた。
 しかし。攻撃は寸でのところでかわされてしまい、それどころか次の瞬間。センスは呪文を唱えた直後だったスイリの懐へと飛び込み大剣を振るった。

「キャアッ!」
「スイリ!」
「スイリ!」

 彼女の悲鳴と二人の叫びが轟く。辛うじて致命傷は避けたものの、袈裟切りされたスイリは傷を負い倒れた。

「さて、また一人…だな」

 相手が女性だろうと容赦のない一撃。その太刀筋、立ち姿の雄々しさにはこれまでのムクロたちとはまた違った気迫が感じられた。
 勝てないかもしれない。そんな不安が自然と脳裏に過ってしまう。

「けど、こんなところで負けるわけにはいかないんだ!」

 負けじと雄叫びを上げ、自身を奮い立たせるアルス。もう一度剣を剣を構えるとムクロへ立ち向かっていく。

「まだ解らぬとは、愚かよ」

 彼もまた大剣を構えアルスへと振るう。重なり合い、鍔迫り合い続ける両雄。
 しかしアルスが押され気味であるには変わらず、元の力量自体も彼の方が格上であるように思われた。
 長年鍛錬を続けてきたベテランの戦士。センスの太刀筋はまさにそういった類のものに思えた。

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