あんぱん。ぽんKGTMK@FPS

リレー小説1

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交換日記レンタル - nikkijam

2018/05/24(木) 00:21:51 MK@FPS
タイトル 計画


(さて、どうしようかしらね)
私はあの女の子が扉を閉めた音を聞きながらそう考えた。
(逃げ道はあっても、この拘束具とどう考えてもこの状況では監視されてるわよね)
その時、再び扉の開く音がした。
(戻ってきたのかしら?どうやら本当にただのレントゲン、、、)
そこまで考えて、少女は根拠なき余裕に浸かっていた自分を激しく後悔した。
そこに居たのは、先程の少女ではなく、明らかにジャングルの奥地などにいらっしゃるような獰猛な獣だったのだ、、、

2018/05/24(木) 00:04:43 KGT
タイトル 悪童だったなら


 悩み疲れて私は、独りのほの暗い家を出た。
 ああ、老人の心を弾ませるのに、暖かな風ではもったいない程だった。イチョウ並木を吹き抜けるそれは、ほこりっぽい不安を取り去って、空間を彩色立てた。もはや、闊達であった。パステル調の家々は幾つかの大通で分けられ、まさに、ロゼットでも見るような、この都市である。葉脈には路面鉄道が整備され、重苦しいそれの、退屈な景色は、それでも今なら愉快である。ガタンガタンと小気味いい振動を全身にうけて、軋む窓を全開にしてやれば、鉄のかたまりに運ばれていることも忘れて、まったく気持ちがいい。買い物をする娘や子供たちの散歩、静止した躍動感に浸るのである。
 今一度の余興ですらも、終わりは見逃してくれないようで、くぐもった鉦の音が二三度きこえて、私はもう駅へ降りなくてはならない。都市の中央に着いてしまったからといって、風が私を奮わせるのを止めることはない。生垣ではさんだ白階段、その先の建築、塔を思わせる風貌でむしろ軽々しくすら見える藁色の。大学が私を呼ぶのである。愛着に後追いされてしまうのであれば、それはもはや存在しないのだ。
 私はうつむき気味に、目を細めながらに門をくぐるのだった。

2018/05/19(土) 04:52:11 KGT
タイトル 悪童だったなら 今日の気分ネーミングなんてない


 深く深く落ちていくような不安から体を起こして、身の丈を合わせて動きはじめる。耳の中で反響する、石畳が殴りつけられる甲高い声に舌打ちして、冷えきった床を進んでいった。日は、ちょうど覗きはじめた頃で、その先には、1つの黒い塊にみえた。
「爺さん。今朝は妙に早いね。手間が省けて助かる。」
「未だにしたいことが生まれるんだ。これを未練とでも言うんだろうな。」
「死ぬ気なんて毛頭ないくせに、よく言うよ。」
 しばらくは静かに、何ともつかない習慣をなぞるのであったが、時計が8時をさすころには少しばかり急ぐ必要があった。今日は集会があったから、早くに出向かなくてはと思ったのであるが、当事者のレド翁ときたらさきの会話からじっと机に向かって考えごとだ。それが彼の仕事と言えばそのとおりであるが。
 ドアを開けようとすると、秋の風が押し返すのを感じた。襟元を整えて部屋をふり返り、価値もない疎外感に背中を押してもらう。
「頼むから遅くなるなよ。教授。」
「わかってる。」
 彼が緩慢に動き出すのを見とどけて、繰り出した。
 その道は、ほとんど人も認められず、まだ数枚の落ち葉がただ風に吹かれていた。

2018/05/04(金) 11:15:28 MK@FPS
タイトル 投獄


私は、昔から「流れ」を感じることが出来た。人の流れやものの流れ、そんなものを感じとって行動出来た。この流れの中でもひときわ大きく、どこにでも存在するのがこの「知」の流れなのである。
(まぁもっとも、私しかわからないからただの直感なだけかもしれないけど)
「さて、とりあえず協力してもらえるとわかったから事を始めるぞ」
と、白衣の少女は奥に歩いていった
「おーい、置いてっちゃうのー?」
「なに、レントゲン検査のようなものだ、すぐに戻る」
そう言って少女は闇の中に消えていった。そしてその時、かすかながら溜まっていた知の流れが動いたのを、私は見逃さなかった。
(、、、どうやら、逃げ道はあるみたいね)

2018/05/03(木) 22:32:10 あんぱん。
タイトル 回想 2- 5


まず見えたのはものものしい鉄格子。
そして暗闇のその先には…………、
「きゃぁぁっ…………ん…っ!!」
突然後ろから、誰かから、口に手を回されて。こんな状況なのに、吐き気が少し収まったような。
回された手には、いつかみた茶色の髪の毛が絡まっていた。
そして彼女はゆっくり、小さな声で、
「君が死にたくなくても、死にたがりでも、この島から出ていけ。陽が落ちる方向に一艘、俺が使うはずだったボートがある。右に見える大陸が一番近いからそこに進めば生き延びることは出来る。」
わたしが手を外そうともがくと、
「人を探そうとしても、あそこの中に正気を保っている人間なんて一人もいない。成功したやつも、失敗した奴らも。」
恐ろしい力で外へと蹴り飛ばされた。ティアはすぐそこにいたのに…………!
「で、でも!ティアが!」
涙で白い建物が霞む。
あの格子のなかにあったのは…………!
「あの大陸へ行って、もし魔法を会得することができれば、戦場で会えるかもしれないな。」
そういった彼女の茶髪からは、くるりと巻いたような角が。
恐怖に負けて走り出すわたしの足がみじめでなさけなくて、くやしさか後悔だか、胸を引きちぎりたいほどなのに、足が止まらなくて。
こんな時だけ涙が止まっていた。

2018/05/03(木) 22:31:15 あんぱん。
タイトル 回想 2- 4


女性の声はかすかに聞こえるが、聞き取れるほどではない。耳を鉄格子に痛むくらい押し付けると、

「あ…………、あっああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
耳をつんざくような絶叫が。
こ、この声は…………、ティアの?
一瞬だけそう聞こえた。けど、今なお続いているそれは獣の叫び声とあらわしたほうが近しいような。
でも、でも、もしこの中にいるのがティアだったら?
そう考えると、足は勝手に動いていた。
なぜ、なぜティアがここに?そして、あの絶叫。一体、ここは何をするための施設なの?とてもこわくて、こわくて、なきそうだったけど、ティアはもっと怖いんだろうって…………。
一つ目の角を曲がると、地下へ続く広い空洞があった。
そこはとっても暗くて、恐る恐る傾斜を下っていく。

2018/05/03(木) 15:17:56 あんぱん。
タイトル ガーベラ視点 〜白い建物の中〜 2


話を遮るように私の隣の子が手を挙げた。
「すみません!魔力が漏れ出すとはどういうことでしょう?この世界から魔力は失われたのに、戦争で使えるほどの量がそこにあるのですか⁉︎」
ため息をつくと、
「その程度の知識で来たのですか。この際基本から説明をしてあげましょう。
今一番有力な学説によれば、古代に起こった魔法の大戦、これを根本的に封じた巨樹。この効用はこの星上の魔力を吸収することにありました。
魔力とは星の核から生み出されるエネルギーです。これを樹の根によって吸収し尽くすことで地上へ流れ出ることを防ぎ、これを使った魔法を行使できないようにしたのです。
これから、約3000年ほど、今この時までこの世界から魔力と、それを使った技術は失われました。
しかし、最近になって、巨樹の魔力貯蔵が飽和状態に近づいて来たのです。主な影響としては、巨樹付近の植物がじわじわと死に絶えたり、春になると巨樹の花粉を運ぶ風は死の風とよばれ、キラキラ光るその美麗な様子とは裏腹に魔力の腐食能力によって家、農作物、人までも蝕み始めました。
国はこの被害を克服するために、また魔力を利用し侵略をするために巨樹を伐り倒すことを政策としたのです。」

「そして、あなたたちには伐採後の魔法戦略の一環として、「トランス」という魔法の特性を利用してもらい、戦争に参加していただきます。」

2018/05/03(木) 15:16:43 あんぱん。
タイトル ガーベラ視点 〜白い建物の中〜 1


私がこんなところに来たのは、もとより生きる意味がなかったから。恩に報いるために生きるというのも違う気がするし、第一あの人は死んでしまった。
どうやらここには事情を知らない人の方が多いみたい。船で話した女の子。逃がしてあげたいと思ったけど島に着く直前に消えてしまった。どうしたんだろう。さっきから気になってしょうがない。
気になるといえば、ここにいるには幼すぎる子が1人いた。顔立ちが整っていて可愛らしいのに、目の奥には確かな覚悟が見て取れる。まぁいっか。死ぬものに余計な感情を持っても疲れるだけ。
あ、私たちの番が来た。5人1組で部屋に通されるみたい。中には、幼いあの女の子もいた。
入ると、スーツを着た背の高い女性と、椅子が5つ。出口はさっきの扉しかない?だとしたら…
「着席してください。」
座るとギーという耳に障る音がした。
「あなたたちには、これからちょっとした適性試験のようなものを受けていただきます。」
はきはきとした声。
「このプロジェクトについて理解しないままにいらっしゃった方は事情を説明の上退出していただいたので大丈夫かと思いますが、」
あの子は大丈夫みたい?
「再度確認のため説明致します。
巨樹を「伐り倒す」というのは、我が国の魔法戦略の一環です。巨樹近隣地域に接する各国とは即座に戦争状態となることが予想されますが、魔力漏れ出す巨樹付近で有用なのは人の数でも鉄でもなく、魔法戦略なのです。」

2018/05/03(木) 15:14:44 あんぱん。
タイトル 回想 0-4


「ふーん。なんかことばみたいだね。悪く言うと裸の王様。」
なんか変なこと言っちゃった。
「そうなの!」
ベンチから立ち上がってこくこくとうなずいてる。
「そうなの?」
「うんうん!すっごい言葉では言いにくいんだけど、私は、言語とか価値観もそうなんだけど、魔法っていうのは信じてるっていうことが認識してるってことで、すっごく当たり前なんだけど、だからこそ個人によって影響されるものもとらえ方も違うから、魔法ってそういうものなんじゃないかって!」
ちょっとわからない…………。
「そ、そうなのかな?」

「だから、魔法が使えたらって、思わない?」
まさに夢を見るような顔で、笑っていた。

2018/05/03(木) 15:12:49 あんぱん。
タイトル 回想 0-3


ゼノの妹のティアというと、「魔法」というものに固執していた印象があった。おとぎ話とかで出てくるやつね。そう考えると兄の影響も強いのかも知れないけど、どっちかというと資料とかのほうが多かったかも。
そのゼノが言ってたことの聞きかじりだけど、本当に魔法というものが実在していた時代があったのだとか。曰く、その異なる派閥同士の争いによって世界は荒廃を極め、対策措置として魔法を使えないように巨樹が植えられたという説もあるらしい。だから樹のまわりはどの国の領土になってないんだとか。聞いたときは、巨樹って何千、何万年生きてるんだろうとか考えてた気がする。でも、失われたものだとしても、古くは存在していた技術だというのだから、そうかんがえると少しだけ身近に感じるのは不思議。
「魔力っていうのはまだ少しは残っているらしいよ。」
ティアが言った。兄の本でも読んだのだろうか。
「ということはそれを集めれば魔法を使えるってこと?」
兄が行ってしまってさみしいかと思い話しかけたんだけどそこまでじゃないみたい。…………でも、普段読まないような本、読んでるくらいだからね。
「そこらへんはわからないんだけど、微量ですぐ離散?しちゃうみたいで集められない、らしい?
あとあと、なんかそれを「認識」出来ないと行使ができないとか。だから少ないとより難しいみたい。」